石川県小松市の小松グランドホテルの先にある日本料理屋に偶然飛び込んで感動してから3度目の訪問。店の名を覚えた。日本料理「梶助」である。店の老夫婦と先のブログで書いたが、どっこい、店主は私より6日若い弟であり、奥方はさらにお若かった。息子の太郎氏とも名刺交換した。なんせ、この店お味付けが絶品なのだ。
「もずく」は「わかめ」のような大柄の葉状態で歯ごたえあり。焼き「しめサバ」は絶品。単に焼いたサバと異なり、甘酸っぱさがいい。アマダイの酢押し、エイのひれの煮つけを、さりげなく「うまいですよ」と大将がカウンター越しに出していただいた。まったくこれまでの人生で口にしたことがない味。ご当地だけの雌ガニ、岩ノリの茎ワサビまぶし(私がかってに命名)など自家製で作られる日本料理の味の深みは食べないとわからない。
魚は日本海。それも長州北浦と思っていたが、どっこい能登半島の魚介類もうまい。今日は、もう食べられないと思っていたが、オアイソした後に出てきた○○貝(名を忘れた)を長い竹ぐしで、殻から貝の先端までをくるくる巻きあげ、目の前に差し出されたら、口に入れざるを得ない。うまい。殻ごと煮るからうまいそうだ。煮汁を督促していただいた。能登に行くなら「梶助」だ。また伺いたいものだ。
かの山頭火は食い道楽であったのだろうか。ただの飲み助か。私は酒は飲めなくなった。