寒いさむい沖縄。沖縄は温暖な場所というイメージが壊れた。 指先はかじかみ 身震いしながら 選手は18ホールを終えられた。 4名ずつ8グループに分かれて順次スタート。 私も人生はじめてゴルフをした。
その昔、児童養護施設の指導員をしていた頃、施設の隣の立川市陸上競技場で夏の明け方、粗大ごみ場で拾ったドライバーで、打ちっぱなしをしている養護施設の子どもたち。管理人に叱られる。いかんやめさせようと出向いて行った私だったが、「お兄さんやってみない?」(私は施設では当時ワシャ兄さんと呼ばれていた)と、子どもたちからの誘い。その声に負けて、ドライバーを一振り。カキーンと素敵な感触。それとほぼ同時に「こらあー!」と、はるか向こうから怒鳴り声。管理人が走ってくる。あわてて私が一番先に物陰に隠れる。子どもたちが当然捕まる。注意を受ける。遅れて私。「すいません。厳重に注意いたします。勘弁してください」と謝って一件落着。その場を離れて、子どもたちには平身低頭。これが、唯一の我がゴルフ体験。 その私が、沖縄で コースに出たのである。
始球式をやる手はず。きちんとボールにあたると、煙を放ちながらボールは飛んでいくはずであった。おもむろにドライバーを振り上げ一振り。見事な空振り尻もち。何ともいただけない。2回目でなんとか転がしたが煙が出ないのである。二番手の実行委員長、角谷さんが、右手1本で見事に100ヤードくらい飛ばし煙を吐いて無事始球式完了。沖縄朝日放送では この模様がテレビ報道されたのです。
各パーティーは4人乗りカートを乗りこなし、競技開始。競技結果は別に発表があるとおもうのでここでは省略。片麻痺であっても、見事に18ホールを歩き回り、楽しむ、競うことができたのです。病前に変わらず行える事実がすごい。ゴルフを楽しんだことがない方も、これを機会に「片麻痺ゴルフ」をお始めになったらいかがでしょうか。
第1回の大会としては大成功。岩手県から参加された方から、岩手で、身体障がい者ゴルフ大会がすでに6回も開催されているとの情報あり。おそらく、各地で同様のチャレンジが行われているのではないでしょうか。ぜひ、このメールをご覧くださった方々から情報を提供していただき、輪をどんどん広げてまいりたいと痛感いたしました。
ちなみに、初体験の私は、9ホールで途中棄権(マンホールと呼ぶことにした)。しかし、実に爽快でした。ゴルフは難しいですね。私が打つボールは上にあがらない。ゴルフ打ちっぱなし練習場に足を運ばれる方々のお気持ちがわかります。夢のみずうみ村に「打ちっぱなし」を作らなくてはいけない感じですね。
この大会を、次年度以降、社会運動として、広く日本全国に向けて展開して参りたいと考えております。皆さんの力を結集していきたいと考えます。 どんどん声をお寄せくださいませ。