今回は、北海道の夢のみずうみ村からお二人、山口市内の他のデイサービスからおひとり、防府デイから2名。山口デイから1名の計6名でした。最初は、日ごろから練習してきた方々ではなかったためと思うが、目を覆うばかりで、講習会をこの短い期間で2回目を開催したことを後悔していた。むきになって講習をするという気持ちも少し薄いのではとと感じたのは私の一方的な思いか❓
今回もそうだが、いい加減なレベルであれば認定すまいと考えていた。不合格にしようと決めている。初日はまず2~3名がその対象かなと。2日目、少し様子が変わった。受講生同士がかわるがわる手筋を学習していくのであるが、何とか様になり様になりうな場面が見られだしたのである。しかし、時折、とんでもない間違いを気づかずにやってしまうこともあり、一進一退。
3日目。いよいよ、利用者さんに直接触らせていただくのである。山口デイサービスは、この日、「あんま」は休止し、全てが、「ほぐし」にしますと、掲示したり、声掛けしたりして態勢を整えた。
なんと、6つのベッドが、9時45分~12時まで 13時から16時前まで、休むまなく、フルに利用者さんが希望されて、受講生が休むまなく、手技を実行した。すさまじい、空間となった。受講生は相当大変であったと思う。頭で考えてやるのではなく、からだにしみこませてほしいという意図でこうした講習会運営をする、今回は希望される利用者さんが実に多かった。予想外であった。
無事、終わった。疲れがどっと。
終了式。6人個別に能力を見なおした。「安定水準」という私が表現するレベルに各自が到達したと思った。事故は起きないだろう、起こさないだろうというレベルである。まずはそこで十分だと思っている。「夢のみずうみほぐし」は、からだのこわばりや硬さをやわらげるのに効果的な手技であり、磨けば磨くほど感謝される技である。そのレベルを講習会終了時点では全く求めない。その後、各jy構成が必ず体験するのである。すなわち、利用者さんから、「気持ちよかったよ」といわれるのだ。自分の二本の腕で、そういう気持ちよさ、感謝の言葉をかけて頂くと、それを引き出せたことに自信を抱き、さらに精進していこうと感じるのである。それを繰り返していく。やがて、一人の人間が貴重な「ほぐし」の社会資源となる。身体が固い方に、いつでも、どこでも、希望されれば、たちどころに、「身体を楽にして差し上げましょう」といえ、実行できる存在。そういう人物、社会資源を6名世に送り出した。
いつものように、終了式で私は涙をこらえた。全員合格。すがすがしかった。
藤原茂プロフィール
1948年山口県萩市生まれ 作業療法士 NPO法人夢の湖舎理事、株式会社夢のみずうみ社相談役、琉球リハビリテーション学院長、日本作業療法士連盟相談役
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