夢のみずうみ村物語 その1 みんなちがってみんないい

本日より、夢のみずうみ村物語として、公開していきます。読みやすい分量で更新していきます。宜しくお願いします

夢のみずうみ村 みんなちがってみんないい

障害には目に見えるものと見えないものがあります。

見えない障害は第三者にわかりにくいです。

目に見える障害を持って障害有りというには半分手落ちです。目に見えない障害があって苦しんでいる方も多いのです。人間である限り悩みにないものはありません。

「あなたに障害がありますか?」

と問われたら、人間はみな「はい」と答えるべきかもしれません。

いや、障害を大きい概念にしてしまうと、実際生活場面で苦労している障害者の方にはむしろ迷惑かもしれませんね。

大切なことは障害を持っているかいないかということではなく、いかに元気でいきいきと暮らしているかということです。

脳卒中後遺症で左麻痺の私の友人は、麻痺を持っていない私より、動きは不自由しておられますが、私より遙かに元気で健康です。

それぞれ、人は皆個性があり、元気さ、健康度合い、不自由さ等、皆ちがいます。それが当たり前であり、それでいいのです。そういう違いを尊重し支え合うことが

「夢のみずうみ村憲章」です。

夢のみずうみ村憲章

夢のみずうみ村の村民を全国から募集しました。そのときの募集チラシを出す際に、どういう理念でこの村を作るのかをお示ししなければと考え、この憲章を作りました。

これは我が村の基本精神です。

「夢のみずうみ村」村民憲章

生きていることはすばらしい

一人一人みんなちがうからいい

人の心の温かさにつつまれる中でこそ、

人は真に生きることができる

ちがいを尊重し見守ってくれる、

そんな仲間がいることがすばらしい

みんなちがってみんないい

「ゆめ」はそこに生まれる

一つ一つの「ゆめ」を、

みんなで育て、わかちあおう

生きていることがすばらしい

みんなちがってみんないい

みんなちがってみんないいは 詩人 金子みすず の「私と小鳥と鈴と」の一節です。以下に紹介しましょう。

私と小鳥と鈴と  金子みすゞ

私が両手をひろげても
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、地面を速く走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。

我が村の送迎バスにはでかでかと「夢」の文字が貼り付けてあり、市内では、

「夢(のみずうみ村の車)が走る!」といわれています。夢の字の後ろに「みなちがってみんないい」と描かれています。

文字の色に合わせて、車の呼び名がつきます。

「赤夢」「青夢」「黄夢」「桃夢」「黒夢」「茶夢」「緑夢」「白夢」「空(色)夢」「エビ色夢」あと、何色が残っていたっけ? という感じになりこれからは、色がだぶりそうです。

その2へ続く

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