元気になる環境をつくる
元気の素は、職員のエネルギーがあるかないかにつきます。どういう職員が働いているか否かです。職員集団が醸し出す雰囲気が実は最大のリハビリの素であります。
もう一つの元気の素は建物の構造や、プログラム展開の仕掛け、プログラムそのものに潜んでいます。ではまず建物の作りをご覧ください。
施設でなく家という環境にしなくてはいけない理由は、リハビリテーションをする環境だからと答えています。日本家屋の象徴は、手の届くところに柱や鴨居があることです。ならば、合掌造りにしようということになりました。(本音は、お金がなかったので安上がりは合掌造りという背景もありました)
合掌造りには、白壁、漆喰(しっくい)というのが通例ですが、そういう和風パターンの住居になると、精神的に落ち着いてしまって元気が出る仕掛けにはなりません。そこで仕掛けとして登場するのが壁紙の青空です。雨が降っていても、冬でも夏でも一年中青空の中で元気になるという空間に仕上げてあります。