夢のみずうみ村 施設ハード面の特徴
施設内空間の分化という発想
施設の大きさは千差万別です。夢のみずうみ村山口デイサービスセンター敷地面積は 約16,600㎡、延べ床面積は約2,980㎡です。
デイサービスのみの面積としては全国的には最大級かなあと思っています。大きければいいというものではありません。たとえ狭くても、利用空間を分化して考える必要があります。
施設のエリアとしては、必須エリアというべきものがあります。
【玄関・入りエリア口】 【トイレ・浴場エリア】【いつもの座るエリア(定位置)】
【食事エリア】【集団活動エリア】【手工芸エリア】【個別リハビリエリア】【屋外】
こうした各エリアを何回移動するようにプログラムを組むかということを意識する必要があります。いつもの定位置と呼ぶべき場所(位置)がどなたにもあるはずです。そこは、デイサービスに来られた場合、しばしば腰掛けたり、寝たりしされる場所です。その定位置から、各エリアに移動し、また戻ってくる移動の往復の回数を意識するとすれば、一日に何回往復することになりましょうか。
図を見てください。
通常の玄関入り口エリア・トイレ浴場エリアを除くと、集団活動エリアと、いつもの定位置あたりを往復する程度で他にはほとんど動かないデイサービスもあります。
そういうデイサービスは、いつもの場所で食事も、手工芸なども皆一緒に行うという状況です。そうした場合の施設内移動はほとんど限られた少ない移動本数(回数)作業活動場所や手工芸の場所があちこちに散在すればするほど活動になります。
仮に、図にあるように、作業活動場所が2つ、手工芸の場所が3つ増えたとしますと、それぞれの場所間の移動は多岐にわたり、移動本数も増えてきます。難しく考えることはありません。施設内のあちらこちらでプログラムを行うことにすればいいのです。そういう限られた空間、壁面、玄関前など 2・3が机を囲んで活動できるような場所を見つけるのです。廊下の片隅でもいいのです。どこでも利用してみましょう。こうした空間の分化による活用は 利用者の方の活動量をアップするのに役立ちます。
玄関から施設に入る
いつもの場所に落ち着く
集団の場所に行き、朝の集い・プログラムを行う
個別リハビリの場所に行く
手工芸1の場所で切り絵をする
いつもの場所に戻り昼食まで待つ。昼食
トイレに行ってくる
手工芸2の場所に行く
いつもの場所に戻っておやつ 帰り支度
玄関から帰る
こうした移動の流れを矢印でおってみましょう。場所の分化が行われず、同じ場所で様々な活動をしても、移動する機会が少ない分活動量は少なくなります。要は、移動することに目的をつくるということになります。