夢のみずうみ村歴史づくり
本づくりを思い立ったのはいつものように衝動的です。
出版を思いついたのは拙著「園芸療法入門」(この本と同じく夢の湖舎出版部発行)と、臼田喜久江さんとの共著「片手でつくる生活の知恵袋」(青海社発行)を発刊した頃だと思いますがはっきりしません。
その頃は、夢のみずうみ村の増設工事が始まったけれどもスムースに進まず、資金繰りを始め、ありとあらゆることで頭を悩ませていました。
ところが村のスタッフは、仕事が終わり夜遅くなっても歓声を挙げ、大騒ぎしながら新しい村づくりに激論を戦わせているのです。このすごい連中(職員)のエネルギーを記録に残そうと、ふと思いつきました。
同時に、利用なさっている皆さん方の生の声をこの際伺ってみたいという思いも浮かんで参りました。さらに、利用者のお一人である臼田喜久江さんと本を作ったことが大いに刺激になりました。夢のみずうみ村の片手で料理教室の師範代である彼女の本ができあがると、利用者の方々が一様に大喜びされたのを拝見しながら、
「利用者さんと職員のみんなで本を作ろう」と直感したのでした。
その時思いついたことは
*いかにして施設づくりに至ったか
*利用されている方々はどういう思いでここに集まって来られるのか
*職員はどういうきっかけで夢のみずうみ村の仕事に就いたのか
*通所サービス(デイサービス)とは、どのようにあるべきか
等々について、分担して書き出してみようというものでした。
こうした思いつきの企画であったにもかかわらず、まず利用者さんが早速に原稿を寄せられました。利用者さんの生原稿を読み、涙をにじませながら回し読みする職員たちは、作ろうとする本がいかにすばらしいかを実感しながら、原稿書きに追われました。みんなの手になる本なのです。
なお、この本は、村の歴史の創世記から、第二期造成工事開始前までの話です。
(注:この本の話は、当時の構想であり、出版には至っておりません)