合掌造りにこだわったよ
個人的には 、二十年近く前に萩市で障害児をもたれた親たちとお互いお金を出し合って無認可作業所を作りました。そのとき、友人の浜村工務店さんに頼んで合掌造りの建物にしました。合掌造りはお金ができた段階で作り足しができるというのです。三角に木を組み伸ばしたいだけ単純に足していけばおおきくなるのです。
今回は、柱に手が届く鴨居のような感じで合掌造りでの和風建築を作りたいという意図でした。と同時に、お金がないのでそれしか考えられなかったという点もありました。
浜村工務店の作業場に理事の5・6名が集まり自分たちで柱のペンキ塗りを始めました。四方を順に塗っていくのですが、素人のなせる業です濃淡がくっきり出るのです。手形が残ったり、足跡がついたり。素人ペンキ屋は手作りであることを証明するために意図してまずく縫ったといわんばかりの傑作物でした。今でも、本丸の柱をじっくり見るとすぐに足跡がしのばれます