夢のみずうみ村物語 その10 リハビリ漬け

「リハビリ漬け」「機能訓練漬け」という言葉をご存じでしょうか。

リハビリとは、白衣を着た専門家がベッドに横たわった利用者(患者)さんに、手足を曲げのばす訓練をリハビリだと思いこんでおられる方がたくさんおられます。

リハビリテーションとは、全人間的復権と日本語に訳されます。その意味は、いかに障害があろうと、その人が従前とかわらず活動し社会に参加にする暮らしや生き方を楽しまれることを指します。ですから関節の可動範囲を広げたり、筋力をつけたりすることはリハビリテーションの一部にすぎません。

生きていることを味わい楽しむ人生を送ることがリハビリテーションの究極の目的であるのですが、実際は、手足の機能訓練のみに明け暮れすることを望まれる方がいらっしゃいます。そういう方は一生リハビリの訓練士がそばについて身体を触っていないといけませんし、ベッドに寝そべって、手足を動かしてもらって満足という暮らしの段階から生活の楽しみが広がっていくようなことは起こりえません。

こういう方の暮らしぶりを「リハビリ漬け」「機能訓練漬け」と呼んでいます。

生きていることをもっと味わい、生活を楽しむことを知って頂き、真のリハビリテーション(全人間的復権)を果たして頂きたいというのが夢のみずうみ村の基本姿勢です。

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