夢のみずうみ村物語 その12 「生きがいスケール」を使ってみよう

「生きがいスケール」を使ってみよう

寝たきりの意識がないただ呼吸している段階から、徐々に回復し生きがいを持つまでの段階を6段階に分け、生きがいスケールという物差しをつくりました。

心やからだの働き、その全体としてどういう風に活動するか、働くかということを6つの段階に分けてみました。それを生きがいスケールと名付けました。あなたは6段階のうち、どの段階に位置しておられますか。

<生きがいスケール>

段階1 目に見える身体の動きがない生命体としての段階

(食べて排泄するだけであるが、しっかり呼吸し生きている生命としての段階)

段階2 身体の動き、意志の働きが見える段階

(自ら身体を心地よい方向へ向かって動かす、本能主体の段階)

段階3 感動体験・感激経験できる段階

(感動し、感激することをひたすら求める段階

段階4 自己の再発見再確認段階:有能感・達成感再獲得段階

(自分の行った実績、事実をみて、そこまでできる自分を見直すことができる

段階5 新しい価値観での自分の発見段階

(さらに自分にできうること、新たなる感動を求めて動くことができる段階)

段階6 生きがいの構築段階

(些細なことにも感動でき、生きていてよかったと じわっと感じる段階)

以上のスケールをもっと具体的にイメージしやすくするために、ちょっとやっかいな感じで下図としてお示ししました。寝たきりで意識なく、ただ呼吸のみの存在から、徐々に回復し、最終的には生きがいを持って全人間的復権を果たす、リハビリテーションの中味を段階漬け(生きがいスケール)したものです

こういうお話を紹介します。

何もしたくなかったけどとりあえず移動して 餃子をつくっている場所まで行ってみる。 「餃子つくってみませんか」と声がかかる。その気がなかったが、特別何をするつもりもなかったけど、「ちょっとやってみよう」と腰掛けた。(身体が動く)

片手でも案外簡単にできた。なんだか楽しくなってきた。(心が動く)

もう一個つくってみよう、またさらに一個。気付いたら十個もつくっていた。(身体が開く)

料理って楽しいですね。「また、今度他のものをつくるとき声かけしてください」と口走っていた。(心が開く)

こうした発展的段階を仕掛けるのがデイサービスのリハビリテーション的発想です。元気になって頂くための仕掛けなのです。

カテゴリー: その他   パーマリンク

コメントは受け付けていません。