藤原茂プロフィール
1948年山口県萩市生まれ 作業療法士 NPO法人夢の湖舎理事、株式会社夢のみずうみ社相談役、琉球リハビリテーション学院長、日本作業療法士連盟相談役
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月別アーカイブ: 11月 2010
エジソンはLED(発光ダイオード照明)を知らない
夢のみずうみ村を全国に広げたいと思ったのは、平成18年4月に当時の厚生労働省の一人の官僚が村を訪問され感動されたことに端を発します。「この方式を全国に広めてほしい。そのためには、まず関東に拠点を作ってはどうか」というアドバイスでした。 それを受けて、全国各地に講習会を行ったり、「大規模講習会」と称して、1泊2日の施設内研修を公募で行いました。「夢のみずみ方式」と名付け HOW・TOを伝授して5年。ずいぶん多くの施設で「自己選択・自己決定方式」は展開されてきました。「体育館デイ」と称したり、「施設内通貨」を採用したり、とうとう評価システムまでを模倣される企業体まで登場しました。資本力にかないませんから、この方式を商売にされていると知った時は愕然としました。その社のインターネットで公開されている文章を見ますとまたびっくり。用語は一部変えてある(例えば、人生の現役を生涯現役といいかえる) のですが、中身は、まさにいろいろ発表してきた文書そのものに酷似しています。最初に見つけたわがスタッフが「こんなこと社会的に許されるのですか」と、暗に抗議してはどうかという面持ち。「発明王エジソンはLEDを知らない」と私は即座に答えていました。真似できるものは何でも真似て結構」と言い続けてきた結果です。歓迎すべき事態です。全国のすべての高齢者を夢のみずうみ村にお迎えすることは不可能です。こうして、似たような質を追求する施設があちこちにできるきっかけを提供できたら素晴らしいことです。こうした結果は望ましいことです。夢のみずうみ村のすべての関係者がそう念じてほしいと思います。 まずは、表面を真似していくことからはじめていただき、自己流を模索し、より質の高いサービスを社会に提供していく姿勢さえ見失わなければいいのです。儲け主義は困ります。介護施設の質を競いあう、そういう関係でありたいものです。 明るい電気を竹のフィラメントで作ったエジソンも、今日、明りがLEDのような明るさまで表出できるとは想像できなかったであろう。「夢のみずうみ村を全国各地に作っていただきたい。 エジソンはLEDを知り、「より素敵なものを生み出そう」と思うでしょう。夢のみずうみ村はまだまだ過渡期です。さらに素敵なものをスタッフみんなで生み出していきたいと思います。 、
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おいでませ「夢のみずうみ村」ホームページに
ホームページの和訳は直訳すると「家頁」か?。何の意味かわからなくなる。「開放我が家」「勝手宿屋」「自由気まま部屋」などのあてじをあてたらどうだろう。いろいろ考えられそうだ。いや、もうホームページでいい。多くの方がtに立ち寄ってほしい。 「おいでませ」(「よくいらっしゃいました」の山口弁) 「夢の湖村」に ホームページはだれもが自由に好きな時間に立ち寄れる。いや、ズカズカと勝手に土足で家の奥深く入ってこられる仕組みだ。ぜひ、靴を脱いでいただき、できれば下足を揃えて上がっていただき、まずは客間でゆっくりご挨拶。その後、茶の間に来てくつろいでいただき、よろしければひと風呂浴びていただいて、一献酒でも交わすぐらいの客人との交流を望みたいものだ。いつでも「おいでませ」。
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夢のみずうみ村 ホームページリニューアル
これまで、ホームページは利用者さんの伊藤賢彦さんに管理していただいていた。木戸山ボーイと名乗り、個人でホームページも作られていた。電動車いすを巧みに操作し、広い施設内を縦横無尽に動き回り、当初はあまり社交上手とは言えなかったが、真摯なお人柄を象徴するような会話力で、利用者さんの写真をデジカメで撮りまくり、ホームページに載せられた。むろん許可を得ての話である。「夢のみずうみ村はこの先どこに向かいますか。理事長の見解を載せたい」と取材受けたこともあった。遠隔地の多くの方々が、伊藤さんとのメールを通して夢のみずうみ村のハウツーを学習された。その伊藤さんが、あっさりとなくなられた。ご本人も「風邪をこじらせてちょっと入院」という程度のことであったので、まさかお亡くなりになるとは奥様ですら思われなかったとのこと。「まさか本人もこうなるとは信じられず悔しがっていると思います」と奥様。神はいたずらをした。我々も信じられない。山口デイの身障者用のトイレにある移乗介助棒(天井から床までつながっている棒)は、「これさえあれば自分でトイレに移乗できる。導入してくれませんか」と伊藤さんの一声で取り付けた。トイレで今も我々は伊藤さんに出会っている。 伊藤さん亡きあと、ホームページの管理を永久英一さんに頼んだ。脊髄損傷の彼とは、以前勤めていた山口リハビリテーションでの患者とセラピストという間柄であった。「床ずれ」ができるので長時間座っておれない彼が、限られた時間の中で、仕事としてホームページの管理をしていただきたいと頼み快諾いただいた。彼とは長い付き合いで、NPO法人立ち上げのときには理事になっていただき、約7年間ご尽力いただいた。彼の将来像は在宅生活ではなく施設入所と考えておられ、幸運にも空きが出た入所施設に終の棲家を求め山口の地を離れられた。「離れた後もインターネットの世界はどこでもできますよ」と、ホームページの管理の仕事は継続する予定であった。しかし、組織が大きくなり、日常的にたくさんの情報をアップし、整理するとなるとやはり、専門業者に委託すべきかと判断し、今回、リニューアルとなった。永久さん。長い間ご苦労様でした。この場もお借りして感謝申し上げます。
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夢のみずうみの源泉(命名の意図)
夢のみずうみ村のホームページリニューアルに当たって、「夢のみずうみ村」と名付けた意図をお知らせしておきたいと思います 夢のみずうみは利用者さんや職員はもとより、見学に訪れる方や夢のみずうみ村を見聞きされた多くの方々の「意思」が循環する場所です。「意思の循環の場」。これが「夢のみずうみ」なのです。「ああしたい」「こうしたい」と思ってここに集い、うまくいったら感激し、そうならなかったらまた挑戦すればよい。そういう「意思」が次から次に湧いてくる場所であります。十和田湖の水は奥入瀬渓谷としてあふれ流れ出ます。しかし、十和田湖の水が枯れたという報に接したことはありません。おそらく、周囲の山々や地下から水が流れ込んだり、湧きだしたりしているからです。私たちは十和田湖のように、いつも、絶え間なく「思い」湧きだし、ああでもない、こうでもないと、自分の気持ちに問いかけ、活発に生きていうことをよしとします。こうした、「元気で、楽しい、面白い、愉快、充実した我が人生」を過ごしましょうという願いがめくりめく(循環する)場所が「夢のみずうみ」です。 (2010年11月15日)
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