藤原茂プロフィール
1948年山口県萩市生まれ 作業療法士 NPO法人夢の湖舎理事、株式会社夢のみずうみ社相談役、琉球リハビリテーション学院長、日本作業療法士連盟相談役
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日別アーカイブ: 2021年9月23日
ミュージカル「夢のみずうみ村」
夢のみずうみ村の関係者、職員はもとよりですが、ミュージカル「夢のみずうみ村」をご存じの方は、ずいぶんと少なくなりました。というより、ご存じない方が大半でしょう。開設初期の職員7人衆すらも知らないと思います。NPO法人「夢の湖舎」を設立しようとする前の時期の試みでした。当時のワープロフロッピー(10cm四方の薄い保存シート:知らない方も多いと思うので注釈入れました)をCD化し残しておいたものを偶然発見したのです。懐かしくなり、ここに掲載いたします。 私が、山口リハビリテーション病院で作業療法士として仕事を始めたころ、昭和62年(1987年)のころの話です。『たまり場を作ろう』という、私が訓練を担当させていただいた脳性麻痺の3人の女性の茶飲み話から、夢のみずうみ村を作ろうと衝動的に思いついたのでした。脳性麻痺の子どもたちとかかわっていた親の会「ラ・ベルヴィ」との出会い。施設づくりが動き出したそのしょっぱなの衝動からでした。夢のみずうみ村建設運動を広げるために、メンバー総動員でミュージカルをやろうと私が言い出し動いたのでした。 その台本原稿が見つかったのです。私が書いたものですが、一度も上演されませんでした。練習のみを少し行った程度で埋もってしまった原稿でした。それが、今、陽の目を見たのです。ただ、ただ、懐かしいのです。脚本 演出は、私です。自称物書き。中高校時代から、脚本を書き、演出し、4本の芝居実績をを持っている身ではありました。 メンバーの面々皆さんが、よくぞ、私の思いについてくださったなあと思います。ミュージカルですから、作曲をお願いした山口リハビリ病院の長井さんにも、曲作りと練習にお手伝いいただきました。懐かしいですねえ。 役者では、お亡くなりになられて相当過ぎましたが、ある一人の山口リハビリ病院時代の患者さんで、脊髄損傷であったE・Nさんのことを思い出します。全介助で、最初リハビリを開始した方です。チルトテーブル(電動起立台)にて、15分間(最初15度から徐々に角度を上げ、最終的に90度立位保持するリハビリです)を、チアノーゼが起きるか起きないかとヒヤヒヤしながら、ご本人と共同し相談しからだと呼吸状態を確かめながらリハビリをしてきた方でした。彼は頑張り、電動車いすに全介助で移譲し、自由にあちこち動き回るまで回復されました。退院され、自宅で頑張られました。シャイでしたが、ミュージカルはやりたいとおっしゃり、頑張りました。彼の忘れられない言葉が、20数年以上もたっても思い出すのです。 「セリフは喋れるけど、歌おうとすると息が止まり失神する!」と。天国で笑っておられると思います。 他の障がい者の方々、ボランティアの方々など、よく、こんな私の、夢の湖村を作りたいという思い付きのミュージカル上演活動のチャレンジについてきていただいたなあと思います。 この脚本が出てきて、こうして、ブログに掲載させていただくことを我が人生の喜びの一つとして感じ入っています。読み流し、見流していただければ幸甚です。 ミュージカル「夢のみずうみ村」 夢のみずうみ村というものを自分たちのものにするということと、多くの方に啓蒙するという意味を込めてミュージカルをやろうと突然藤原が言い放ったのです。それが未完成の台本でありながら、現実に提示され、セリフ入りの歌、まさにミュージカルを練習し始めたのですから今から思えば無謀でした。現在の夢のみずうみの会員の中にも、このミュージカルの練習にかり出された方があります。それがきっかけになったか否かは分かりませんが、メンバー間に少しずつ亀裂が生じ、結果、夢のみずうみ活動は分裂ということになったのです。思いやりのあるいい仲間でありながら以外と組織的に運動していく難しさを体感した我が村創世記の歴史です。 ここで、一気に、そのときのミュージカル「夢のみずうみ村」の台本を掲載します。いつの日か上演できる日があるのでしょうか ミュージカル「夢のみずうみ村」台本 会場入り口に 看板 と 「お知らせ」が掲示してある。 ┌──────────────────────┐ │ お 知 ら せ │ │ かたち星共和国へ入国される皆様へ │ │ │ │ 入国される方はパスポートをお見せ下さい。 │ │ パスポートのうらに │ │ ○△□のうち、 │ │ あなたが一番すきな かたち を │ │ 一つだけかいて下さい。 │ │ かたち が 描いてない方は │ │ 入国はできません。 │ │ │ │ かたち星共和国入国管理事務所 │ └──────────────────────┘ 会場入り口ドアにかたち王国の職員が、入場者の許可証の確認をする。 (受付係りも入り口業務は全員入国係員の服装で観客を迎える。) … 続きを読む
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