いつもあたたかいご支援を賜りまして、心より感謝申し上げます。
2013年3月に開始したおおつち基金は現在も継続しております。今日は子どもが壁に貼るお手伝いをしてくれました。
ご支援をして下さった方の想いをしっかり感じながら生活が出来るようにと、ご寄付をいただいた方々のお名前を木札に銘記して、壁に貼らせていただいておりました。2年間で724枚の木札があります。本当にありがとうございます。
梅雨の気配を感じるこの頃、岩手県北上市立和賀東中学校の生徒会の皆さんが子ども夢ハウスのボランティアに来てくださいました。引率には以前大槌中学校にご勤務されていた駿河先生が来られました。
中学生は中学校部活の集大成である中総体(中学校総合体育大会)が終わり、お疲れの中休みを使って、初めて子ども夢ハウスを訪問してくれました。同じ県内でも内陸と沿岸にいると、被災地の現状など関心が薄れていきます。その中で自分たちにできることはないかと有志できてくださった12人の生徒さんに励まされました。
10時に大槌町に着き、暑い中、子ども夢ハウス周辺、すりきず公園ののびきった雑草の草刈りをしてくれました。雑草がどんどん成長して困っていたところに、若い力であっという間にきれいにしていただきました。無駄口も言わず、黙々と作業してくださった皆さんに頭がさがります。
公園もすっきりきれいになり、ボランティアさんにいつも助けられていることを実感しました。本当に感謝です!!
お昼ご飯を食べながら、安渡公民館の館長さんから、4年前の津波の被災状況の話など震災でのこの地域での深刻な現状を生徒さんにお話しいただきました。
午後は吉里吉里海岸という町内の海岸清掃を行いました。こちらも津波で周辺がみんな流された地域です。ゴミ拾いをしながら、ありえないものも目にします。瓦屋根の一部が落ちていたり、4年たってもいまだに津波の爪痕が残っています。
みなさんのおかげで素足に心地よいきれいな砂浜になりました。この周辺も例年ならば海水浴でにぎわう地域ですが、防潮堤建設などで来年からは海水浴ができなくなります。今年も暑い夏がきたら、子どもたちは思いっきり海を楽しむでしょう。
和賀東中学校の皆さん、きれいにしていただいてありがとうございました。素晴らしい生徒さんにたくさんの力をもらいました。また、子どもたちとお待ちしております。
若葉が目に眩しく、大槌も夏を思わせる陽気です。子どもたちも外で遊ぶのが楽しく元気にかけまわっております。
1年半前に完成したすりきず公園。少し前のブログでボランティア募集を掲載しましたが、ゴールデンウィークに予定通り1部の遊具を撤去しました。ボランティアの方と子どもたち、保護者の方と力をあわせて、頑張りました。今までの半分のスペースになり、撤去した部分は道路になる予定です。
新しく設置した遊び場もあります。コントロールを鍛える遊具です。ボールをキャッチャーの絵めがけて投げます。ここめがけてバットでボールを打つ子もいて、みんなで楽しんでいます。
ブランコは背後に重機があり、公園の周りが盛土の整備中の様子がわかります。毎日大型ダンプが往来して、石や土を運び、慣れ親しんだ地元がまた様変わりし、しようがないことですが一層さみしさを覚えます。
すりきず公園の周りは何もなく、子どもたちにとってはこの公園がオアシスです。今回の一部撤去も子どもたちに動揺と不安がありました。
「僕たちの遊び場をなくさないで」「スライダー、怖くてできなかったけど、いつかやりたかった。なくならないでほしいな」思い出がいっぱいのこの公園の存在を子どもたちが一番覚えています。毎日遊んだ遊具も子どもたち自らの手で木を切ったり、移動したりしました。変身した公園でまた、新しいすり傷をつくって、たくましく成長するでしょう。皆さんのご協力で変身したすりきず公園。
規模は縮小しても皆さんのおかげでまた魅力的な公園になりました。ありがとうございます。