梅雨の気配を感じるこの頃、岩手県北上市立和賀東中学校の生徒会の皆さんが子ども夢ハウスのボランティアに来てくださいました。引率には以前大槌中学校にご勤務されていた駿河先生が来られました。
中学生は中学校部活の集大成である中総体(中学校総合体育大会)が終わり、お疲れの中休みを使って、初めて子ども夢ハウスを訪問してくれました。同じ県内でも内陸と沿岸にいると、被災地の現状など関心が薄れていきます。その中で自分たちにできることはないかと有志できてくださった12人の生徒さんに励まされました。
10時に大槌町に着き、暑い中、子ども夢ハウス周辺、すりきず公園ののびきった雑草の草刈りをしてくれました。雑草がどんどん成長して困っていたところに、若い力であっという間にきれいにしていただきました。無駄口も言わず、黙々と作業してくださった皆さんに頭がさがります。
公園もすっきりきれいになり、ボランティアさんにいつも助けられていることを実感しました。本当に感謝です!!
お昼ご飯を食べながら、安渡公民館の館長さんから、4年前の津波の被災状況の話など震災でのこの地域での深刻な現状を生徒さんにお話しいただきました。
午後は吉里吉里海岸という町内の海岸清掃を行いました。こちらも津波で周辺がみんな流された地域です。ゴミ拾いをしながら、ありえないものも目にします。瓦屋根の一部が落ちていたり、4年たってもいまだに津波の爪痕が残っています。
みなさんのおかげで素足に心地よいきれいな砂浜になりました。この周辺も例年ならば海水浴でにぎわう地域ですが、防潮堤建設などで来年からは海水浴ができなくなります。今年も暑い夏がきたら、子どもたちは思いっきり海を楽しむでしょう。
和賀東中学校の皆さん、きれいにしていただいてありがとうございました。素晴らしい生徒さんにたくさんの力をもらいました。また、子どもたちとお待ちしております。