ありがとう「すりきず公園」さようなら の会 ご案内

 岩手県上閉伊郡大槌町安渡地区に、多くの人々の思いが結集して作られた「すりきず公園」は、かさ上げ工事が進む渦中、当初の約束通り消え去ることになりました。

 被災地の子ども達が、自由に遊べない、ゲームに夢中となる背景、外でのびのび運動させたいと願う周囲の大人、子どもの心を復興させたい。これらの目的を、「すりきず公園」は見事にかなえたと思います。これも、ひとえに、地主さんが、無償で、これまで自由に許容してくださったから生まれたものです。子どもたち、親たち、いや、地域住民こぞって感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

 この公園を作ることに参加された多くの方々。名も告げずひたむきに作業していかれた方。たくさんのボランティアの方々のご尽力で作られました。ただ、ただ、感謝申し上げます。

  公園には、本当にたくさんの方々が集りました。裸足で砂場をよちよち歩く子どもとお母さん。自転車で乗り付け、バスケットボールに興じる中学生男子。仮設住宅から食べ物を持ちより東屋で、にわか宴会を開くご高齢婦人集団。蹴ったボールが、まっすぐ転がるサッカーに感激、夕暮れでボールが見えなくなるまで興じる年齢差が著しい男女混合子どもグループ。遊具スライダーの勢いの恐怖に、あげる歓声。モンキーブリッジを恐る恐る渡るおチビさんや大人。大型ブランコを押すアベック。タイヤジャングルを登り切って感動した青年。手作り大型遊具は、何人の子どもや大人たちの心を揺るがしたことだろう。心の復興に果たした「すりきず公園」の役目はここで終わります。この公園ですりきずを作った人は存じませんが、思い出を残した方は数知れずと思います。

 この3年余りの間に、子ども夢ハウスの子ども達は著しく成長しました。仮設住宅の我が家にランドセルを置くことを忘れ、はしゃぎまわり、暗くなってやっと家路につく。寒さをもろともせず、暑い盛りも無心に戯れ、泣き笑い、時に夜更け、じっとたたずみ涙。すりきず公園は、たくさんの思い出を創造してくれました。

 『ありがとう「すりきず公園」さようならの会』を行います。そして、翌日に解体作業を行います。多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。

                  記 

1.日時 2016118日(月)午後400分~

『ありがとう「すりきず公園」さようならの会』

  地鎮式  *お清め *解体に当たっての感謝の言葉

 日時 2016年1月19日 (火)午前9時30~17時00まで

『すりきず公園解体作業』

2.解体手順 

解体班

滑り台・大型ブランコ・モンキーブリッジ・あずま屋・倉庫・金網 

粗大ごみ処理班

移動使用物品とごみの分別をしたうえで運搬処理)

昼食づくり班 (19日)昼食づくり 

3.ボランティア募集  

 撤去作業には多くのボランティアの方々の参集をお願いいたしたいと考えます。力仕事、汚れ仕事、片付け仕事です。きれいに公園を始末しましょう。お力をお貸しくださいませんか。昼食弁当支給いたします。他は自前でお願い申し上げます。

 <受付窓口>  子ども夢ハウスおおつち 担当 吉山・横澤

 電話・FAX (0193-55-6565)

 *一日、半日のみでの参加も受け付けます。

 **弁当を準備する都合上、事前申し込みをお願い致しております