日常の生活動作が自然になるようサポート

「夢のみずうみ村」では、お宅での日常の生活動作（食事・排泄・入浴・整容・更衣など）がうまくいっているかどうかを重視します。

・実際にお宅で、御自分で「している動作」は何かを伺います。
・御自分で「できる動作」があるかどうかを検査いたします。
・そのうえで、何ヶ月か後に御自分で「やっている動作」を目標として決めます。

夢のみずうみ村では「できる動作」を訓練し、「やっている動作」になることを目指します。
「できる動作」を「している動作」にするための知恵を、ご本人、ご家族、スタッフが一緒に考え、発見し、御自分でできるよう援助します。

「one step one goods（ワン・ステップ・ワン・グッズ）」　とは、一歩先にさわるもの・すがるもの・寄りかかるものが必ず最低1つ以上ある環境をいいます。

すべての通路に手すりが設けられている環境では、上肢依存型の歩行が身につき、バランス二の足依存型の歩行を妨げてしまいます。家具の間をもたれかかって移動したり、壁のよりかかり移動を体得していくことも、ご自宅での生活をしやすくしていただくことにつながります。

施設によっては、ご自身でご飯をよそったり、盛り付けられたおかずを自分でトレーに移し、運んでいただきます。
量の加減もご自身で判断し、調整することができます。
手を使って料理を取り、台押し移動などをして横移動をしたり、献立を確認しながら「今日はこのメニューね」と五感を使いながら移動していきます。
もちろん車椅子をご利用の方にも、無理なく取れるよう工夫をしています。
こうした一連の動作も、日常生活動作のリハビリの一つです。

「お台場(ホール)」の広いスペースは、到着した利用者さんが行き交い、市場のようなにぎわいです。その日の自分の行動・プログラムを決め、マグネットプレートをプログラムボードの時間枠にはり付けていきます。

プレートには「カラオケ」「パソコン」「ちぎり絵」「カジノ」「ドリル」「囲碁」「折り紙」「料理教室」「パン作り」「散歩」「うたた寝」「何もしない」「一休み」「気分しだい」・・・。メニューは盛りだくさんです。

このように一人ひとりが選択して一日の過ごし方を決めていただく、これが自己選択・自己決定方式です。

利用者が施設で習得した「動作方法」や「製作品」を活かし、ご本人はもちろんご家族全員の暮らしを安定・安心・豊かにするリハビリテーションを提供します。家庭内での能力回復を重視し、ご家族も巻き込みながら支援を行います。

各メニューは、利用者が楽しんで意欲的に取り組むことによって、自然と「脳を活性化」、「手先を鍛える」、「身体を鍛える」、「身体を癒す」などのリハビリにつながる仕掛けがされています。

製作物のお持ち帰り

• 家で使うものを作って、使う(木工、陶芸、ガラス製品など)
• 苗を持ち帰り、家で育てる
• 食べ物をつくってお持ち帰る(パン、料理など)

技術・動作のお持ち帰り

• 新しい技能のお持ち帰り(片まひ爪切り、パソコンなど)
• 生活の知識のお持ち帰り(電化製品の使い方など)
• 料理の仕方、レシピのお持ち帰り
• 自信を獲得し、お持ち帰り

夢のみずうみ村では、村内通貨「YUME（ユーメ）」を使っています。各プログラムに参加する時はユーメを支払い、リハビリやカジノ、見学者の案内や内職等でユーメを稼ぐことができます。

「YUME（ユーメ）」が必要なとき

• 各種教室、リハビリプログラムへの参加（料理教室、パン作り、器械運動など）
• コーヒー代の支払い
• フリーマーケットでの買い物
• 特別メニューのバス代
• おやつ代
• など